最近観た映画6~8月
最近観た映画の感想まとめ(別記事の『アフタースクール』を除く)。最近といっても三か月分ですが、昔に比べて本数激減。さらに記憶力が衰退してる上に観てから少々時間経ってるのもあるのでうろおぼえで書いてます。
・unknown

目が覚めたら廃墟に閉じ込められていてその場にいる全員が記憶喪失、状況から判断してどうやら何人かが誘拐犯、何人かが人質、でも自分がどっちかわからない、という面白くなりそうなシチュエーションなんだけど、でもいまいち盛り上がらない。記憶が完全に戻ったら受け入れがたい自分の嫌な部分と直面、というエンディングは割合好みだが、『トータルリコール』の方がたぶんあんまり深く考えてない分、同じようなところを平然と突破しちゃってるように思えます。DVD鑑賞。
・銀河ヒッチハイク・ガイド

どれが最初なのかは知らないがラジオドラマと小説とテレビドラマの各メディアで作品が存在するSFコメディの満を持しての映画版。ラジオドラマと小説とテレビドラマ版は未鑑賞。モンティ・パイソンにも少々関わったらしいダグラス・アダムズが原作なので、物凄く馬鹿馬鹿しいのにそれしかないというような宇宙の真理を出してくるんじゃないかと期待したものの、そこんところは期待外れ。そのうち小説版読んでテレビ版を観ようと思います。ラジオドラマ版は日本リリースされてないだろうし、されてても聴き取れないので除外。DVD鑑賞。
・私刑警察

冒頭に「ジャン・ギャバンに捧ぐ」と出るが、捧げられても少々困りそう。それなりに面白くは観れるけど。ところでこの映画はCS放送で観たんだけど、猛烈に画質が悪い。撮影されたフィルムが悪いんじゃなくて、20年ぐらいまえからほとんど誰も借りてないレンタルビデオを再生したみたいな画質でした。
・兵隊やくざ 脱獄

シリーズ四作目。今回のゲスト田中邦衛関連のエピソードは実にいいんだが、邦衛の出番が終わってからラストまでが惰性で作られてるっぽい気がしてならない。あと、毎回前作ラストを受けて逃走に失敗して軍隊に逆戻りってところが冒頭で、今回もそういう次回につなげるエンディングなんだけど、でもエンディング前に入るナレーションで作中時間が昭和20年8月9日となっていて(原爆投下は関係ありません)、てことは終戦まで一週間足らずであり、にもかかわらずシリーズはまだあと6本残ってる。もしかして以後はこれまでのようなつながり方ではないのかも。CS放送録画鑑賞。
・ワン、ツー、スリー ラブハント作戦

1960年代に製作された冷戦がネタのコメディでありながら、よくまあこうも共産主義のみならずアメリカ的資本主義も同じようにからかう視点で作れたもんだと感心。さすがビリー・ワイルダー。実名で資本主義の象徴として使われるコカコーラも、公式サイトでそれを誇ってるところがまたさすが。BS鑑賞。
・ギャラクシー★クエスト

公開時だか公開後あたりに飛行機内で後半だけ観てたのをようやく全編鑑賞。そのときの印象と世間的な評価からかなり期待したものの、意外にコメディとしての冴えが少なくて残念。でも元ネタのスタートレック映画よりははるかに面白く、『クローバーフィールド』が公式なゴジラ映画だったら良かったのにというのと同じ意味でこれが公式なスタトレ映画なら良かったのに、と思います。BS鑑賞。
・クワイエットルームにようこそ

原作より感傷的、俺は原作の方が好き。でも映画の人じゃない人だからこそ作れた意欲作ではあると思う。DVD鑑賞
・アリ・G

サシャ・バロン・コーエンの『ボラット』以前のテレビ番組での人気キャラらしいが、出身番組を知らなくても観られる内容になってて一安心。『ボラット』の面白さにはかなわないけど。ところでこの映画の製作の時点ですでにボラットのキャラクターは完成されていたようで、各国からの来賓が集まってのパーティシーンにウズベキスタン代表としてボラットがちょっとだけ登場。知ってれば嬉しいシーンだが、知らなければ流せるようにはなってなくて、知らなくても何かあのキャラにはあるらしい、でもなんだかわからない、というような演出なのがもったいない気がします。山田洋次の寅さん以外の作品に渥美清がゲスト出演したときに渥美清が不必要にクローズアップされて違和感だけ残して去っていく、みたいな感じ。DVD鑑賞。
・暗黒街 若き英雄伝説

金城武主演作なのにユン・ピョウ映画の傑作らしいという話を聞き、金城武にもユン・ピョウにも思い入れはないけど鑑賞。確かに物語上は金城武が主人公だけどいいところは全部ユン・ピョウが持っていきます。いろいろ端折りすぎてて通常の映画文法的にはなければならない描写や場面が足りない気がしないでもないが、それは俺が旧来の映画文法に毒されているだけであって90年代の香港映画はこれで十分なのかもしれぬ。わかんないけど。ウォン・カーウァイぐらいしか観てないし。ビデオ観賞。
・ラスト、コーション

上記『暗黒街』とは真逆に、これでもかというほど過剰な描写がなされてる作品、という印象。その結果、ある程度リアリティを求める映画でもある程度は包み隠して映画的慣用表現をするであろう濡れ場すら徹底描写されていて、下手なアダルトビデオなんて目じゃない露骨で生々しい映像がスクリーンに映し出されます。映画館で見知らぬ人たちと一緒に観るのも気まずいが、レンタルしてきて自宅で誰かと一緒に観るのも気まずそう。かといってレンタルしてきたのを一人で鑑賞するとそれはそれで「映画」として集中して鑑賞できなさそう。ギンレイホール。
・接吻
小林信彦が『週刊文春』のエッセイで絶賛してたのを読んで非常に期待したんだが少々もの足りぬ。小池栄子演じる主人公の迫力やら何やらは圧倒的なんだけど、なんというのかしらね、なんだか理解不能、でも決して遠いところにある無関係なモノではなく、身近にごろごろある(いる)、あるいは誰もが内部に抱えてる何かの象徴みたいなものが小池栄子の役柄なんじゃないかと思うんですが、そういう意図がプロットのまんま提示されててぎこちない印象、とでもいいましょうか。この映画だと結局、理解不能な他者に押し込めちゃってる気がします。そういう意味で俺としては『タクシードライバー』のトラヴィスの方がストレートに響くが、しかしトラヴィスは鏡に向かってかっこつけるようなナルシシズムに逃げられる無自覚さがある分、この映画の小池栄子よりも救いがあるかもしれない。ギンレイホール。
・立喰師列伝

隅々まで押井守節満載の、ファンなら楽しい、ファンじゃない人はおそらく相当きつい映画。『紅い眼鏡』での役者のコントロールしきれない身体的なブレもこの手法なら見事解決、といった感じでしょうか。別に『紅い眼鏡』のリメイクじゃないけど。個人的にはところどころに挿入される既成映像の使われ方が良かった。昭和40年代初期を表すのに、当時放送された『ウルトラマン』を本物ではなくダイコンフィルム版で代用するところとか。CS鑑賞。
・女立喰師列伝 ケツネコロッケのお銀 パレスチナ死闘篇

上記に続いて放送されたのであわせて鑑賞。確かこれ、雑誌『コミックリュウ』創刊号の付録DVDとして製作されたものだったと記憶しており、その創刊号を買ったはずなので、だったらCSで観るよりDVDで観た方がよかろうと探したものの見当たらず結局CSで鑑賞(買ったのに『立喰師列伝』を観てからにしようと思ってそのまま本編同様未見だった)。で、一般に言われる押井守の実写作品は駄目、というのをストレートに感じさせてくれる作品でした。でも押井守の実写のダメさ加減はこの一作に集約されてると思うので、これさえ観てしまえば他の実写作品は全然問題ないでしょう、きっと。
・ラスト・ショット

FBI捜査官がマフィアを挙げるために架空の映画を囮として企画、そこに映画業界に憧れる人々が絡むという、メル・ブルックスの『プロデューサーズ』みたいに面白くなりそうなコメディなのに、日本では劇場未公開なのもうなずける出来でした。実話を基にしてるとのことで、実話だから踏み込んで描けない要素が多々あるのかもしれないが、実話を基にしてるとはいえフィクションに仕立ててるんだからほったらかしはよくないよ。DVD鑑賞。
以上、最近三か月に観た映画の感想でした。なんか不満ばっかりになってしまったが、駄作は一本もありませんでしたよ、とフォロー。
01:07 午後 映画 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
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コメント
どれも観てない。
テレビで録画した「どろろ」観たけど、ものすごくつまんなかった。
稀に見る駄作と言っていいと思う
漫画の原作はおもしろかったのに。
「舞妓Haaaan!!!」にも柴崎コウが出てたけど、「どろろ」と言い、「舞妓」と言い、柴崎さん、特に出演しなくても良い存在の役な気がしてしまう。演技がうまいとは思えなかったなぁ
「少林少女」は主演だからどうなんだろ?観た?
投稿: あね | 2008/09/01 10:41:44
あねちゃんの挙げてる三本はどれも観てないけど、稀に見る駄作と書かれるとかえってどんなもんかと観てみたい気もします、『どろろ』。
それにしても手塚治虫ってマンガは超絶的に素晴らしいのに映像となると実写化作品はもちろん自身が関わったアニメーションですら成功例がほとんどない気がする。
柴咲コウが出てる映画だと『メゾン・ド・ヒミコ』が面白いよ。
もう観てるかもしれないけど。
荷物いっぱい積んだママチャリを一生懸命漕ぐ柴咲コウという、物凄くミスマッチ感あふれる場面が印象的。
投稿: 元 | 2008/09/01 19:21:49