呪われた村/キャリー
スティーヴン・キング「呪われた村<ジェルサレムズ・ロット>」(『深夜勤務』収録)を読む。キングの第二長編『呪われた町』の前日談的短編。一世紀近く前にあの土地で何が起こっていたのか、というお話。といっても吸血鬼だった『呪われた町』とは異なり、こちらはなんだか得体の知れない禍々しいもの。もしかしてこの禍々しいものの力を求めて『呪われた町』では吸血鬼が引っ越して来たのかな?とか想像できたりするが、同じ土地というだけで二作品の間に具体的なつながりは特になく、単独作品として読めるようになってました。個人的にはもっとファンサービス的にリンク要素が多い方が嬉しいんだけど。で、以上で『深夜勤務』読了。文庫本一冊にいったい何日かかってるのか。しかも翻訳版は原書を二分冊していて、『深夜勤務』は前半部分。これから後半の『トウモロコシ畑の子供たち』に入りますがこちらはなるべく素早く読み終えたい。といいながら以後本日もまた『デッドライジング』。やればやるほど面白いが、話が進めば進むほどゾンビと騒ぎに乗じて悪のりするバカが本気で怖くなってきます。ゾンビは架空だからせいぜい夢に出てくる可能性がある程度だが、騒ぎに乗じて悪のりするバカは現実に大勢存在するので本気で怖い。今後の人生、こうしたバカに遭遇しかねない騒動に巻き込まれることがないまま過ごせればいいんだが。
夜中、DVDで『キャリー』。キングのデビュー長編をブライアン・デ・パルマが映画化した超有名作ですが、恥ずかしながら初見。原作は8年前に読んでるんだが、その時点で原作を読むのも十分に遅いと思います。その映画版だが、尺が短いこともあってか少々表面的ではあるんだけどもなんで今まで観なかったのかというほどの面白さ。冒頭のバレーボール→更衣室でのシャワーシーンがあまりにも露骨でありながらすげえ独特で状況も一目で理解できて一気に引き込まれます。以後も露骨な場面が連続するんだが、その露骨さこそがデ・パルマそのもの、といった感じ。と書きながらデ・パルマ作品ってそんなに熱心に何本も観てないのでほんの数本観た範囲での印象だが。で、この露骨な演出ってデ・パルマ以外でもどっかで観たことあるなーと思ってたんだけど、記憶をたどると初期の大林宣彦がかなり似てる。初期というか商業映画デビュー作『HOUSE』の演出がかなり近いと思う。似てるからどう、ってことは特にありません。それにしてもこの映画、クライマックスのプロムが一番の見せ場だとは思うんだけど、そこでの大騒動よりも怖いのがパイパー・ローリー演じるキャリーのお母さん。『サイコ』のノーマン・ベイツのお母さんは生前きっとこんなだったんだろうと思います。というかこのお母さんが出てくる場面ってかなり『サイコ』の演出を引用してるんじゃないかしら。きちんとアレンジして作品にとけ込んでるから盗用だなんてことはいいません。オマージュですね。さっき書いたように原作を読んだのはもう8年も前なので比較できるほどには覚えてないんだけど、お母さんにまつわる宗教色は映画版の方が強いと思う。神への信仰も度が過ぎると悪魔崇拝みたいに見えます。あと、スーとトミーは原作だとキャリー側に立つ、救いのない状況の中での数少ない救いだったと思うんだけど、映画版だとそのあたり彼らの本音がどっちなのか、クライマックス直前まで観てる側も迷うような描き方をしちゃってるのが少々もったいない。とはいえ不満といえばそれぐらい。今まで観てなかったことが悔やまれる映画でした。高校生の頃に観てたら凄く落ち込んじゃってたかもしれないけど。ところでプロムってあちらの高校では凄く華やかなもんなんだろうけど、俺がこれまで映画等で目にしたプロムって一つ残らず負の視点から描いてるもんばっかりなのよね。俺がそういう視点からの作品しか観てないのか、映画等の作品では負の視点から描いたものしか存在しないのか。
こうして読書もゲームも映画もホラーまみれで週末は終わるが、日記を書きながら今週はレギュラー以外の仕事もあり忙しくなりそうだったことを今更思い出す。土日も少しでいいから仕事進めておけば良かった。

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