2009年12月24日 (木)

「なう」は使うが「なう」表現は使わない

 前回、「今週からまた毎週水曜更新」などと書きましたが昨日は天皇誕生日で休日だったため今週は木曜更新、「こちら文化情報検究所」、本日正午新記事公開しました。

糾弾するより使いわけよう
Amebaなうとtwitter

 タイトルどおりtwitterそっくりと大評判のAmebaなうネタですが決してイヤミなんかじゃありません!ついでに本文ではほとんど触れてないし現在はほぼ使ってませんがmixiボイスも応援してますよ!
 ということで一応、両サービスの私のアカウントを。よろしければフォローよろしく。なお、Amebaなうを始めるにあたってAmebaアカウントをとったら自動的にアメブロのスペースももらったんですが、さすがにこれ以上新しいブログを始める気力はないので何もやってません。Amebaなうオンリーです。「オンリーさん」は全く別の意味なので注意。

 twitter:gen_t
 Amebaなう:gen_t

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y) ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書) 「ツイッター」でビジネスが変わる! Twitter Power ツイッター・パーフェクトガイド Twitter Perfect Guide. (INFOREST MOOK) 仕事で使える!「Twitter」超入門 (青春新書INTELLIGENCE) Twitter革命 (ソフトバンク新書 118) Twitter マーケティング 消費者との絆が深まるつぶやきのルール Twitterの衝撃 140文字がビジネスからメディアまで変える Twitterの本 Twitter活用ガイド twitterコミュニケーション・バイブル つながる力 ツイッターは「つながり」の何を変えるのか? Twitter小説集 140字の物語 Twitter!―Twitter APIガイドブック
 それにしてもtwitter関連書籍って多いな。俺はコグレマサト・いしたにまさき『ツイッター 140文字が世界を変える』(マイコミ新書)だけ読みました。わかりやすい本だが、完全なtwitter初心者は第二章第三章を先に読んだ方がいいと思う。全く知らない状態で頭から読むとよくわからないと思う。

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03:41 午後 仕事, 活字 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月16日 (水)

最低の発明品と美女に殺された野獣

 今週からまた毎週水曜更新の「こちら文化情報検究所」、本日正午新記事公開しました。

マジレスすれば兵器よりマシ
2009年の最低発明品

 アメリカのタイム誌が発表した2009年最高の発明の際におまけのように発表された最低の発明品についてです。発表から一カ月ぐらい経ってしまってますが、日本製のアレ。国内では割と好意的に受け入れられていた気がしますがどうでしょうか。周囲でその機能を使ってる人、使ったことがあるという人に俺はまだ出会ったことがないが。

 ところで本文にも書いたように件の機能の有無に限らず「はい笑ってー」と言われるケースはままあり、本文ではそれが原因で友人関係が云々とか書いてますけど実際には俺の人格を理解してくれてるお友達と険悪になるようなことはないのですが、観光地で勝手に撮影してくる業者に言われて不愉快になったことを思い出した。それは数年前に訪れたニューヨークのエンパイアステートビルでのことです。
 キングコングがのぼっててっぺんで心ない文明人にぶち殺されたことで有名なこのビルには、長い長い行列に並んで屋上へ向かうルートの途中に観光客を撮影するブースがあるんですね。で、俺はそんなのいらねえよとさっさと通り過ぎようとしたんですが一組ずつ(なので俺は一人ぼっちで)強制的に立ち止まらされて「はい撮影しまーす、笑ってー笑ってー」と言われてどうせ後でこの写真売りつけて金とろうって魂胆だろうが、撮影までなら許すけど頼んでねえんだし買わねえんだし偉そうに指図してんじゃねえよという気分で仏頂面してたら僕の笑顔を撮ることはあきらめてくれました。でも仏頂面は撮影された。屋上から下りてくる途中に現像済み写真の閲覧と注文できる場所があったような気がするが自分が映ってる写真を確認することなく無視して外に出ました。
IMGP0936
 不愉快過ぎたためか、当時のブログ記事に写真屋の話は一切書いてませんでした。
ダウンタウン名画座巡りとエンパイアステートビル(2006.5.7)

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02:12 午後 仕事, 旅行 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月 8日 (火)

コメントにコメント

 「こちら文化情報検究所」は本来毎週水曜更新なんですが、先週と今週は火曜更新です。なので今週分は本日先程更新されております。

発表! OCN TODAY 2009年の有名人コメントベスト5!

 前回の文章を流用して説明すると、「こちら文化情報検究所」を連載しているウェブマガジン『OCN TODAY』には「今週のコメント診断室」という芸能人等がテレビや雑誌等で発言したコメントを紹介するコーナーがあり、今週は「こちら文化情報検究所」内にて、「今週のコメント診断室」年間アクセスランキングを発表することになった次第。
 今回も前回同様にかなり変則的な構成で、冒頭分および各コメント解説は編集部によるものです。私は5位までのコメント一覧の下部、「1位は最近少しずつ」から、[文:田中元]までのところを執筆しております。

 来週からいつもの「こちら文化情報検究所」に戻る予定です。ではよろしく。

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01:45 午後 仕事 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月 7日 (月)

文学フリマとエロメール、あるいはちんポジ修正

 昨日6日日曜日の話。

 一昨日の晩は珍しく午前1時半という早い時刻に眠くなったので、これで夕方起床なんていう狂った生活サイクルともおさらばだと思いながら床についたら午前4時半に目が覚める。おそらくこの間の睡眠は夕方起床サイクルにおける昼寝的なものだったと思われるが二度寝できそうにないので録画してあった『ほえる犬は噛まない』を鑑賞。
ほえる犬は噛まない [DVD]
 『母なる証明』が公開中のポン・ジュノ監督の長編デビュー作だが、俺は趣味は映画観賞といいながらももう今世紀の初頭ぐらいからまともに新作を追いかけてないので初見。だらしないことに、ジュノ監督作品は他に『グエムル 漢江の怪物』しか観てません。せめて『殺人の追憶』ぐらいは観ておいてしかるべきだろうに、もう趣味はなんですかと訊かれても映画観賞などと答えてはいけないのではないか。
 それはともかく『ほえる犬は噛まない』は面白かった。安っぽい栄光を妄想しながら人生の転機が訪れるのを待ってるペ・ドゥナのキャラクターを情けない人とあざけるのは簡単だが、でもああいう気持ちって誰でも持ってると思う。もちろん犬殺しのイ・ソンジェもまた同じく。基本的にコメディであり、いよいよ出番が来たときに飛び出すペ・ドゥナに団地の屋上から声援を送る脳内応援団にはぐっと来ざるを得ないが、どちらも『タクシードライバー』のトラヴィスにも通じる鬱屈を抱えてるわけであり、早朝から身につまされる映画を観てしまった。

 映画観終えて飯食って、サンジャポといいとも増刊号を交互にぼんやり見てたらいいとものテレフォンショッキング総集編で石原慎太郎都知事のCM中談話が流れる。東京オリンピックの思い出話をしながらマラソン選手円谷幸吉の話が出てきたのはいいのだが、そこで石原都知事が「(オリンピック後に円谷が)自殺してしまうんですよ」みたいなことを言った瞬間に客席から拍手が。CM明けだったので機械的に合図が出て拍手、という流れなんだろうけどタイミングとしては最悪。生放送じゃないんだからこういうところは編集しとけよ。翌日の田母神俊雄とタモリがお互いにタモちゃん云々発言したところで興味を失いテレビ消す。

 洗濯をしながら、そろそろ散髪した方がいいよなあ、もみあげもじゃもじゃだし、なんてことを思いながら最先端の携帯電話iPhoneを使って最先端のメディアであるTwitterを眺めていると本日は文学フリマの開催日であることを知る。最先端のツールとメディアを使う最先端の流行キャッチ能力に長けた好人物であると自画自賛する私でありながら、旧来のアナログメディアの中でも特にアナログ感の強い紙と文字の同人誌を売買するイベントを楽しむ方々のなんと羨ましきことか。というか普通に活字好きなら気になって当然だよな。ということで散髪は後日にまわし、知人ゼロかつ同行者ゼロでありながら開催地である蒲田へ一人赴く。
 会場でかい!そして突発的に足を運んだだけに、どういうモノが出品されていてどういう基準で作品群商品群を手にしたらさっぱりわからない!ので、Twitterで知った以上は俺がTwitterでフォローしている方々のモノをまずは見てみようと、パンフレット片手にブースを探して場内を歩きパラパラっと見て、以下御三方の四点を購入。

@momomiyam 『屋上キングダム
@gakujin 『Asi』第2号
@toyozakishatyou 『書評王の島』VOL.2 & 3
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 とはいえ物凄く人見知りする俺が面識のないみなさんにいきなり声をかけるなんて到底できるはずもなく、単なる通りすがりの人としてとりあえず一回り。が、会場隅っこで一休みしてたら書評王の島ブースから購入者にはトヨザキ社長がサインしますという声が聞こえてきて、ああもうサインもらうしかない、という勢いで再度場内を歩いて上記御三方全員じゃないけど少々御挨拶。挨拶できなかった方は申し訳ありません。
 ちなみにトヨザキ社長は文体及びミステリチャンネルでの書評番組を見る限りの豪快な雰囲気から割と大柄な人かと勝手にイメージしてたら俺(161cm)より小柄で、大森望『狂乱西葛西日記20世紀remix』の初登場シーンで「98パーセントはおやぢです」と自称してるとのことだけど、そのキャラと相俟ってこういう女性が好みな男は結構多く存在するのではないかと思いました。と、考えてみれば物凄く失礼かもしれないこと書いてますね俺。すいません。

 ほんとはもうちょっと丁寧に見て回ればいくらでも興味惹かれるものはあったと思うのだが、とにかく今は金がないのと、いい年して(というか若い頃以上に)自分で自分の興味のあるテーマをきちんと絞れてないので早々に撤退。しかし参加してる人たちはやはりとっても楽しそうであり、俺もなんか出してみてえなあ、と思ったりもする。しかし今書いたように興味ある分野がよくわかんなくなっちゃってるので、創作だろうが批評だろうが参加する際の題材の方向性決めの段階でとっちらかって挫折しそうな気がしないでもありません。あとやっぱり、俺の友人知人に誘ったら本気で乗ってくれる人がいるかどうかってのもある。もっとも、インディーズ文化は学生時代の自主映画しか直接触れてないので、知らないがゆえの敷居の高さを勝手に感じてるという可能性もありそうだけど。個人で出してる人も少なからずいるみたいだし。

 ということで次の用事のために新宿に向かうが、その途中で本日は母校の映画研究会の定期上映会の日だったことが発覚。えーと、まあいいよね、俺が行かなくてもさ。というか先日の学祭には行ったけど、現役で入学した一年生なんてもう俺と20歳ぐらい年齢差あるんだし、それ以外で交流ないからさ、おじさんOBに来られても困っちゃうよな、行かなかったけど別にいいよね(でも俺より上の先輩が観に行っていたらしい)。

 新宿到着後、次の予定まで時間があったので、うどん屋と本屋と喫茶店で時間つぶしてからアルタ前で同期女子と待ち合わせてロフトプラスワンへ向かい、現場で後輩女子と後輩のマイミク男子と合流、『赤ペン瀧川先生のエロメール添削スライドショー Vol.5』鑑賞。昼間は上映会があったのに文学フリマに行き、夜は夜で友人TSUNEGLAM SAM率いるYOUNG PARISIANのライブのお誘いもあったのだが、申し訳ない、ロフトプラスワンのイベントの方が先に予定決まってたのよ。そのうちまたライブ行くからどうぞよろしく。
 そんでスライドショー、タイトルから想像できるようにエロスパムメールにいちいち反応してその内容に突っ込みを入れたり、出会い系サイトで明らかに業者としか思えない女の子相手にやりとりした不毛なメールを自らのトークで紹介し続けるイベントでした。同期女子と後輩女子が以前から足を運んでいて話を聞いていたのでだいたいどういうものか前もって把握してたつもりだったのだが、もっと静かにじわじわ笑わせるタイプの芸かと思ってたらテンション高めで、本人はどえらく体力がいるに違いない。面白かったのでこれからも見に行くと思うからがんばって!とりあえずmixiコミュには入っておきました。
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 それにしても瀧川先生、業者相手のメールやりとりも出会い系サイト経由だけにお金がかかって大変そうだが、最近は知名度もアップしてきて売れてきてるっぽく、なんと俺の前の席にはここで名前は出さないが子役出身の有名な実力派女優さんが客として来ており、俺今まで特に興味なかったけどホンモノの女優さんってやっぱり間近で見るとほんと美人でかわいいよね、青い鳥が運んでくれた奇跡の人との出会い!といった気分です。
 で、イベント最後に瀧川先生からお客さんにプレゼントのお知らせ!一人一つずつTENGAあげちゃう!というところで子役出身実力派女優(20代前半)が爆笑してるのを俺は見逃さなかった。それに引き換え隣に座ってた後輩女子(36)は「TENGAってなあに?」だなんてカマトトぶってんじゃないよ!
 あと、同期女子が先日ディズニーシーに行ったついでにお土産買ってきたからみんなにあげるね、と手渡してくれた塩キャラメルがなんだかコンドームっぽい箱に入ってるなあと思ったのでそのまま言葉にしてしまい、同期女子がもしも気分を害してしまったのならこの場を借りて謝罪します。大変もうしわけありませんでした。
 なお、いただいたTENGAはこの日のイベントの記念品であり、まさか実際に封を開けて使ってしまうなんて不遜なことをするわけなどないので、「使った?使った?」なんて愚問の極致ともいえる質問なんてしないでくださいね。「使ってないんなら見せてみろよ」なんて下らない挑発に乗るはずもなく、本気でそういう疑問を抱いている人に対してはそれほどに俺のことを信じられないのか、だったら縁を切ったって構わないんだぜ、とお伝えしておきたい。
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 イベント終えて会場を出るとまだ10時前だったので四人で喫茶店へ。そこで語られた同期女子の悩みというのがなかなか深刻なのでここでお伝えしておく義務があるかと思い以下に記す。
 彼女はしばしば、一緒にお茶を飲んだり飯を食ったりしている男性に、目の前で男性器の位置修正を行われるらしい。しかもある特定の男性ではなく、様々な男性が彼女の前でそのような行為をするとのこと。
 それは本人的にはさりげなくやろうとしているのに、同期女子が気付いてしまう、あるいは過敏にそのように想像してしまうのではないか、と問うたところそうではなく、「ちょっとちんこのポジションが悪いから直すね」とわざわざ宣言した上でベルトを外して修正したりする人にこれまで幾人も出会ったのだという。
 であるからして、男性とはこのような生き物なのか、だとしたらやめるべきではないか、と彼女は主張するのだが、しかし私は女子の前でそんなことなどしたことなく、また後輩女子も誰にもそんなことされたことがないといい、後輩のマイミク男子も男同士でいるときですら普通はそんなことわざわざばれるようにはしないと証言。
 念のため確認すると俺は同期女子の前でポジション修正してたことはないとのことで、ということは彼女の一部の知人男性がそういう人なのだろうということに結論が出そうになるが、でもそういうことをする男性には複数、というか結構多くの人数に出会っているという。では男性のある割合にそういう人間がいるのか。だとしたら同期女子以外の我々三人もそういう男に出会ったことがあってもいいはずだが、三人ともそんなのに出会った記憶はない。なにゆえ同期女子ばかりがそのような目にあうのか。
 四人で頭を突き合わせて考えるに、おそらく同期女子が何か男性の気を緩めるようなモノを出しているのではないか、という話になった。きっと口説かれているんじゃないのか、どうだ、と問うが、同期女子によれば一切色っぽい関係を迫ってこない男性が平気で自分の前でちんポジ修正を宣言の上で行うケースが多々あるという。もう全くわからない。
 謎だらけでヒントがない話題というのはいつしか煮詰まってオカルト色陰謀論色を強めていくものであり、結局この日出た結論としては、同期女子の前でちんポジ修正を行う男性はみな、彼女も想像していないどこかで秘密結社的につながっており、彼女の目の前でちんポジ修正を行うのには秘密結社における暗号としての意味や意義が存在しているに違いない、ということで終電が近くなったので解散。

01:56 午後 TV, 日記, 映画, 未読, 活字, 購書 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月 1日 (火)

流行語大賞とは一切かぶってない2009年のキーワード

 「こちら文化情報検究所」は本来毎週水曜更新なんですが、今週と来週は火曜更新です。なので今週分は本日正午に更新されてます。

発表! OCN TODAY 2009年のキーワードベストテン!

 「こちら文化情報検究所」を連載しているウェブマガジン『OCN TODAY』には「今日のタメ語」という旬のキーワードを紹介するコーナーがあり、今週は「こちら文化情報検究所」内にて、「今日のタメ語」年間アクセスランキングを発表することになった次第。
 今回かなり変則的な構成で、冒頭分およびキーワード解説は編集部によるものです。私は10位までのキーワード一覧の下部、「27時間テレビで」から、[文:田中元]までのところを執筆しております。
 多分次回もそんな感じの構成で、次々回から通常のものに戻る予定。よろしく!

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06:19 午後 日記, 映画 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月25日 (水)

泣ける映画と『イングロリアス・バスターズ』

 毎週水曜更新の「こちら文化情報検究所」、本日正午新記事公開しました。

良い映画ならすすんで泣くが
泣ける駄作で泣くのは勘弁

 上記原稿を書いて編集さんに送信して、翌日タランティーノの新作『イングロリアス・バスターズ』を観てきた。
イングロリアス・バスターズ オリジナル・サウンドトラック
 相変わらずの溜めに溜める演出、映画を進めるにあたってさほど必要ではない長すぎる雑談シーンなどのタランティーノ演出全開な非常に面白い映画でしたが、しかし痛快無比な娯楽映画の皮を被りながら、異常なまでに爽快感溢れるタランティーノの前作『デス・プルーフ in グラインドハウス』とは正反対の不気味な余韻を残す映画でした。
 例えば、バスターズが本格的に行動を開始してからのある場面、メンバーの一人が画面中央にドカーンと名前入りで紹介されるので、以後各メンバーが一人ずつこうやって出てくるのかなあと思うとその人だけのまるで思いつきでやっちゃいました!みたいな、全体を通して何度も繰り返しやるのが普通に思える見せ方をわざと一回きりで終わらせる演出がところどころあって「あれはいったいなんだったんだ」と従来の映画文法的なレベルと異なる部分で不安にさせられることがたびたびあったり、基本的に二つのプロットが同時進行してクライマックスでひとつの空間に両者が集合するにもかかわらずお互いがお互いを認識しないまま別々のエンディングを迎えるとか、片方のプロット(ユダヤ人女性の復讐譚)だけなら泣ける話なのにもう一つのプロット(ブラッド・ピット率いるバスターズ)側で映画を締める上にそのラストがユーモラスにして後ろ暗い痛快さを伴ってて異様な後味を残すとか。
 で、そのラストを支える、物凄く危険な任務につきながら全く動じず常にへらへらしてるブラッド・ピットのキャラクターが特に不気味。ラストに感じる陽気な不気味さは、バカボンのパパが実在してたらこんなだったのでは、と思ったりします。うまく説明できないのでどういう意味かと聞かれても回答できませんが、俺はバカボンパパというキャラクターにもある種の恐怖を感じているということです。狂人的な意味で。
 もちろんそうした部分こそがこの映画の魅力だし面白いところなので全肯定なのですが、あれはいったいなんだったんだ、と自分の中で整理がつかない部分が残っている次第。ひとつひとつはどれもわかりやすい過去のいろんな娯楽映画(主にB級)の要素を組み合わせたものなんだけど。『キル・ビル』よりも映画的にスマートにまとまってるにもかかわらず、『キル・ビル』よりも観終わった後の整理がつかなくて不気味、でも凄く面白い。
 と書きながら、そういえばスピルバーグの『マイノリティ・リポート』公開時の黒沢清による文章(確か朝日新聞に載ってたもの)が「あれはいったいなんだったんだ」という視点で語られていたと思うが、わかんなさ加減では『イングロリアス・バスターズ』よりむしろスピルバーグの方が上かも。タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』のわかんないところは、ただ単に気分的にああいうことを入れたかっただけ、ということで片付く問題のような気もします。

『イングロリアス・バスターズ』映画大作戦! (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝) 映画秘宝 2009年 12月号 [雑誌] ユリイカ2009年12月号 特集=タランティーノ 『イングロリアス・バスターズ』の衝撃

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05:49 午後 仕事, 映画 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年11月18日 (水)

寄席ジャズバレエ演劇映画

 毎週水曜更新の「こちら文化情報検究所」、本日正午新記事公開しました。

高い敷居は勘違い
人生初の寄席見物

鈴本演芸場 鈴本演芸場

 本文にもありますが、足を運んだのは上野の鈴本演芸場。演目は上記右画像の昼の部です。ただし小袁治は出演せず、代わりにここに掲載されていない誰だったかが出てたんだけどメモしながら観てたわけじゃないのでもう覚えてません。
 また、誘ってくれた友人はニューマリオネットの二人を楽しみにしていたのですが、奥さんの方が具合が悪かったのか旦那一人の出演でした。

 で、先週は寄席以外にもいろいろ足を運んでて仕事の少ない暇人ならではの忙しさである。

◆宮崎知子(Vo)ユニット
 高田馬場サニーサイドにて高校時代からの友人宮崎知子嬢のジャズライブ。メンバー宮崎知子(Vo)、半藤正之(Vo)、山岸笙子(P)、鈴木克人(B)、公手徹太郎(Ds)。あまりの空腹に耐えきれず飯食ってたら30分ぐらい遅れて申し訳ない。

噴水キャバレエ『アクアブルーの誘惑』
 富士見ヶ丘ドラゴンカフェにて。友人のお兄さんKYOUSUKEさん主催のバレエショー。親睦会ともども楽しませていただきました。
噴水キャバレエ親睦会

◆中西真由美ひとり芝居『HOME
 池袋小劇場にて。バイト時代の同僚中西真由美嬢による年一回の一人芝居。毎年客が増えてて良い傾向だと思います。

◆『3時10分、決断のとき』『レスラー
 早稲田松竹にて男泣き洋画二本立て。なんとなく世間的には『レスラー』の方が人気高そうな気がしますが、個人的には『3時10分、決断のとき』の方がより良いです。獣医さんたまらん。エルモア・レナードによる原作も読みたいが、確認したら邦訳は『ミステリマガジン』1988年7月号に掲載されたっきりで持ってないので今すぐ読むことはできません。最初の映画化作品『決断の3時10分』を観るか。レンタル店にあれば。
3時10分、決断のとき [DVD] レスラー スペシャル・エディション [DVD] 決断の3時10分 [DVD]

 と、このように外に出ると楽しい代わりにお金は減る一方なので常時お仕事募集中。今週はほとんど家にこもります。

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02:30 午後 仕事, 映画, 演劇, 音楽 | | コメント (0) | トラックバック (0)